風が強く吹いている


うーん、泣ける。
突っ込みどころはある。
素人が集まってたった1年で箱根まで行けるのか?とか、ラストにあんだけつまづいたのに、結果はそれ?とか。
そういったところを見ると、ちょっと完成度としては高くない。
でも泣ける。さわやかに泣ける。そんな作品。


とりあえず、駅伝がテーマというのは映画としては少し地味な感じがする。
その地味さ故にあんましヒットした感じがしないけど、わりと良作だぞと。
つまりはただただ原作者の三浦しをんが好きなだけなんだが。


男同士の友情、愛情とか友愛とかでなしに純粋に人を『好き』になるということ、そんなコトが描かれていると思うのだが、三浦しをんなだけに、どうしてもボーイズラブ、おい、このシーンボーイズラブじゃねぇの?と疑ってしまう。
まぁしかし、奥の方からジワリと溢れてくるような、そんな感じで泣ける、後味のいい涙を流せる作品なんでオススメするのだ。


あ、結構カットされているので、原作を読んでからの方がより楽しめる。
映像には映像の説得力があって、割と良かった。
原作を読んどけば、微妙なところの言外の思惑みたいなのが補完されて、深みがでる。