風が強く吹いている
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うーん、泣ける。
突っ込みどころはある。
素人が集まってたった1年で箱根まで行けるのか?とか、ラストにあんだけつまづいたのに、結果はそれ?とか。
そういったところを見ると、ちょっと完成度としては高くない。
でも泣ける。さわやかに泣ける。そんな作品。
とりあえず、駅伝がテーマというのは映画としては少し地味な感じがする。
その地味さ故にあんましヒットした感じがしないけど、わりと良作だぞと。
つまりはただただ原作者の三浦しをんが好きなだけなんだが。
男同士の友情、愛情とか友愛とかでなしに純粋に人を『好き』になるということ、そんなコトが描かれていると思うのだが、三浦しをんなだけに、どうしてもボーイズラブ、おい、このシーンボーイズラブじゃねぇの?と疑ってしまう。
まぁしかし、奥の方からジワリと溢れてくるような、そんな感じで泣ける、後味のいい涙を流せる作品なんでオススメするのだ。
あ、結構カットされているので、原作を読んでからの方がより楽しめる。
映像には映像の説得力があって、割と良かった。
原作を読んどけば、微妙なところの言外の思惑みたいなのが補完されて、深みがでる。
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
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なんだこのタイトル。
わりと周りで評判が良かったので観たが、若干私の笑いのツボとはズレてるようで、あんまし笑えなかった。
二日酔いで全く記憶がなく、残された断片から探っていき消えた友人を探すというところはパズルをはめていくようでオモシロい。
どんどん謎が出てきて、何故そんなことしてたんだ?という不思議。
部屋にトラがいたり、トランクに中国人入ってたり、、、
そりゃもう、こっちとしても『?』マーク全開で喰いついてしまう。
これ、コメディじゃないほうがよかったんじゃないか?
というか下品な笑いのせいで、俄然クールダウン。
シナリオで楽しめるのに、何故、こんなしょうもない笑いを入れたんだろう。
笑いに頼らずとも設定がオモシロいのでもっと満足できたはず。
もったいない内容だった。
トム・ヤム・クン!
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マッハ!で旋風を起こしたトニー・ジャーとプラッチャヤー・ピンゲーオ監督の第二弾。
まず監督の名前がうろ覚えがちで口頭ではウマク言えない。
ジャケットのキャッチコピーからしてパンチが効いてる。
『取り戻したい愛がある、
取り戻したい象がいる。』
愛の後に象か、とその象の重きに衝撃を受けるコピーだ。
普通逆じゃね?
内容は、もうそのままね。象を取り戻す話だ。
ストーリーは相変わらずどうでもよいが、それでも最後の最後にはシンミリというか、ちょっと感動してしまうからこの監督は不思議だ。
肉体を使った物凄い格闘シーンの後に感動が待ち受けているとは誰が思おうか?と。
終盤、ワンカットのシーンがある。
ビルを戦いながら登って行くという、死亡遊戯的なシーン。
5分ちかくあったと思うが、それを1台のカメラがトニージャーを追って撮り続けているというすげぇもの。
1人でもミスしたら最初から撮り直し?ほとんど神業。
最後の方になるとトニージャーの動きのキレも落ちてきて、疲れているのが分かる。そこがまたリアルである。
宿命
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ブレブレだ。
韓流スターのクォン・サンウとソン・スンホンを出してアクションだなんて、モロそっち系の韓流ファンをターゲットにしてるのだろう?
だったら、ボコボコと男らしさをアピールして肉弾戦肉弾戦の嵐にしなさいよ。
出だしの現金強奪はもう強奪というかほとんど殴りこみレベル。
これでバレないと思ってたら、とんだおバカさんだ。
だが、これもあり。何故ならそれが韓流スターの活躍だからだ。
ならば最後は直接対決!
流れる血、汗、ほれぼれする肉体美。
それでこそ韓流ファンは満足するってもんじゃねぇのかい?
なにより大きな問題は、直接対決がないってコトだな。うん。
えぇー最後そんなんなっちゃうの?なんで?今までの話は一体なんだったんかい!?
そんな終わり方。えっ、コレで終わり?的に。
ちょっと欲眼がでたか?
娯楽映画をすこし哲学的にして、こういう映画も作れるんですよ?キャスト頼りじゃないんですよ?といった類の。
劇中に流れるグレイの音楽も、なんだかカッコ良いのが薄ら寒い。
韓流スターの証たる『とび蹴り』はしっかり拝めた。
母なる証明
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すげぇオモシロかった!!
これはすごいっ、眼が離せない展開だ。
一体犯人はだれっ?という純粋な推理物的な楽しみと、母親の暴走から見る人間とは的なものと楽しみ方は様々だった。
息子大好きなとんでも母さんが、殺人の容疑者とされた息子を無実だと信じてとんでもない行動をしだす、とまぁ簡単に言ったらこんな内容。
単純に、母さんのモンスターペアレンツ的な行き過ぎ行為すら、それすら母の愛情だよ・母の愛は深いぜとでも言いたいのかと思っていたら、そんな浅くはなかった。
どんだけ信じても裏切られる事もあるし、その時どうするのか?母としては?人としては?と、あんまし言うとネタバレになるので言わない。
一方その息子は若干の障害を抱えているようで、少しオカシイところがある。
誤解を恐れず言えば、『障害者=純粋』といったような美談がどことなく蔓延してないか?
ソレに対し待ったをかけるような挑発的な内容であった。
正直、ラストに迫るにつれ手に汗を握り、真相を知ってもどれが本当?と悩み、何気なく言った一言に鳥肌がたった。
『ちゃんともってなきゃダメだろ?』
こんな台詞だったと思うが、ここピーク。
とにかく後味はけして良くないが、めちゃオモシロイので観て損はない映画。
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オモシロかった!!
セツナイセツナイ、そんなお話。
結局は片想いってそういうものだよねーと、やっぱり切ない。
人を好きになるってのは、どこかしらで常に運命を感じているわけで、それが本当の『運命』だったと認識されるのは両想いになるときに他ならず、片方だけの運命だったらそれが片想い。
まさにそういうこと、分かる?
どちらかといえば男性にオススメ。
男性立場から言えば、サマーはビッチとも思える女性なのでどうだろう?私はあれを敵と認識したが。
『あなたのことは好きだけど、一緒にいて楽しいけど、それでも付き合う気はない』
とさんざんセックルした後に言われても、意味分かんない。