デッドエンド 暗戦リターンズ

デッドエンド 暗戦リターンズ [DVD]

デッドエンド 暗戦リターンズ [DVD]


・内容は酷い。だがオモシロイ。
・真面目に観る映画じゃない。
・まさかのラム・シュー


/前作の方がやっぱりいい



前作はもう名作であった。
男っぽさ、ユーモアセンス、切なさ、どれをとっても素晴らしくかつバランスの良い作品だった。
その流れで続編かと思いきや、どーした?コメディなのか!?
シリアスな仰々しい音楽は受け継がれているが、どうにも内容が合理性とか取っ払われている。
そんなこんなでコメディとして観ないと、なんじゃこりゃ?な仕上がりである。
もう前作を超えるのは無理。だから開き直っちまえ!と言わんばかりのハチャメチャぶりを見せ付けてくれる。


恐らく犯人も刑事も最高の頭脳を持っていると思われるが、それを微塵も感じさせない鬼ごっこ
一日中走って追いかけっこ、それから自転車に乗ってのカーレース。
一体コノ人たちは何をやっているのか?


エレベーターが勝手に動き出す。
犯人はどこからやってくるのか?
どのエレベーターから!?
恐らく100メートルは離れている隣のビルから、マンオンワイヤー、つまり綱渡りで登場。
どうして?誰も気づかないの?
『落ちるなよ、たどり着いたら逮捕だ』
って当たり前じゃないですか。


まさかのラム・シュー。
前作に続いての出演だが、別役である。
前作ではラウ・チンワン演じるホー刑事とは敵同士であったが、今回は同僚役。
え〜〜〜〜〜!!??なんで?紛らわしい!
違う人使えばいいじゃない?


犯人の手がかりを見つけた!
へーそりゃなんだい?って犯人が飼っているであろう鳥を車で追跡するってそりゃムリだろう!
だいの大人、刑事たち(民間人も!)が双眼鏡で空を眺めて鳥を探している図なんて、笑い以外なにも起こらない。


内容はほんとに酷い。
それ必要?何してんの?不可能でしょ?どーしたらそうなるの?ホントに頭大丈夫?
その連続。
だけどシリアスぶって、真面目な顔で話は続いていくトコロがすごい。
そして笑えるオモシロさ。
エンターテインメントである。
野暮な突っ込みは止めて素直に笑っとけ。そんな作品。