チベットチベット
- 出版社/メーカー: アップリンク
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: DVD
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・チベットの映像が満載
/語りや構成が素人っぽくて少し退屈。
旅行者としての視点で捉えているのであろうか、根底には在日である監督自身のアイデンティティの在り場所を求めたような話。
在日3世として日本で生まれ、韓国語はしゃべれない、日本人として生きている彼。
一方、亡命して国を離れたにも拘わらず、自分たちの民族を失わずに生きるチベット。
この対比がオモシロい。
亡命政権であるインドで生まれ、チベットには行った事のない子供もいるが、それでも自らはチベット人であり、チベットにいつかは戻りたいと言う。
一体この違いは何か?
だが物語として重要なのは、自分のアイデンティティの確立であり、民族に誇りを持とうというコトだろうか。
この監督の語りではイマイチ素人っぽさが抜けきれてなく、なんつーかなぁ、演出かもしれないが残念な感じは拭えない。
オモシロイ題材であるだけに、また映像なども貴重であろうだけに残念だ。
ただ、ダライラマの説法は思いがけず熱いものがこみ上げてきた。
さすがに違う。
宗教のお偉いさんというよりは、本当に『賢者』という風格を持ち、いいおっさん的な風貌を持ち、感動的であった。